yoralyの日記 from UK

【現在はnoteに引っ越しました】日本で生まれ育ち、高校生でアメリカ留学を経た現イギリス大学生がいろいろ発信します。

【18】留学⑧ -ふれあいー

皆さんお久しぶりです、yoralyです。

 

 

最近はちょいとのどに痛くはない程度の違和感があって、ストレス、コロナウイルスにかかった、クーラーでのどがやられた、などいろいろな可能性が考えられますが、早く良くしたいものです。いつまでも感染したか否かで疑心暗鬼なのもストレスの原因になりそうですから、いっそPCR検査してもらえるかお願いしてみようかしら。陽性ならおとなしくバイトすべて停止してお家でのほほんとIELTSの対策やゲームなどしながら回復を待ち、陰性なら晴れてしばらくは友人と遊ぶ約束を叶える。

 

接客系ともう一つの(実は荷物仕分けの)バイト、どちらもマスク着用してやっているので大層息苦しいです。接客系はホールを動き回るポジションが多いものですから息が上がるのにマスクが鼻にピッタリくっついてくるので苦しい。荷物仕分けは直射日光こそ当たらないが室温は外気温と同じだもんで、かつ重いもの運ぶことも間々あるので汗もかくし息も上がる。それなのに全然空気を鼻から吸えない。かといって口呼吸したらのどを痛める。ですので呼吸の苦しみに若干悶えながら働いています。マスクを通気性いいのに変えればいいって話ではありますが。それはそれで飛沫がよりマスクを通り抜けやすくなって、ウイルスをうつりやすくうつしやすい状態にしてしまいます。なので考えものです。

 

 

悲しいことに、ホウセンカ、二株とも枯れてしまいました。一株が枯れてしまうと、後を追うようにもう一株も弱っていきました。後の一株は別段枯れる要素もなかったように見えますが、なぜでしょう。二株は運命共同体だったりするのでしょうか。なんにせよほとんど花も咲かせてくれずにしおれてしまわれたので残念です。IELTSの勉強が足りてない私へのお天道様からの天罰でしょうか。天罰のために命を落とさせる必要があるかは疑問です。

 

 

 

では本題に入りましょう。今回でとりあえず留学セクションはおおよその幕を閉じるつもりです。よって内容にいつも以上の気合と時間がこもっております。

 

10か月間触れ合ってた

初めに断っておきますが別に人間関係の話ではないですよ、これ。

 

これは、

 

 

動物たちとのふれあいです!

 

 

いえーい。

 

このネタを書くのを心待ちにしておりました。でもこのネタが一番留学の中で特殊で貴重な経験だと思ったので、留学セクションの一番最後の記事にしようと考えて、今の今まで我慢しておりました。ひたむきに隠してまいりました。

 

詳しく説明いたしますと、(我がホストファーザー曰くただただ"to eat"を目的として)我が家の裏庭には個人規模で非営利目的にしては壮大な家畜場が作られておりました。そこにやってきたベトナムブラザーと私は正直に申し上げて非常にまじめで働き者でもあったので、週末は飼育場の拡張工事の一員となってドリルでねじ刺したり、ペンチで針金結んだりして、平日であれば学校から帰ってから餌やりを一時間近くかけて行う。これを留学の10か月間ずーっとほぼホストファザーと三人でやってました。

おかげさまで飼育場の規模は私が初めてお家に来た時の倍に膨れ上がり、したがって餌やりの時間もまあ倍増くらいはしたはずです。倍増して一時間くらいだったのがまだ救いでしょうか。

 

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牧畜overviewその一。手前にいるのはファザーで、奥の水色の服を着ているのがマザー。

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牧畜overviewその二。撮影場所の右とか後ろの方にまだ空いてる土地がある。ほぁあ。overview二枚ともに映っているほとんどの柵や屋根の建設に留学生二人が携わりました。

もう誇りに思いますよ。これほどの拡張工事に立派に携わり続けたことは。




 

そこにいた動物は、私がぱっと思いつく家畜全種(家畜って言葉は好きじゃないです。お肉を食べてる立場としては目を背けるべきではないのでしょうが)。鶏(卵用)に始まり牛(ミルク用ではなかったので多分お肉用)、豚、羊、あとはホストシスターが乗馬やってたので馬。(本当はみんなに敬称付けたいけど読んでる方が煩わしいと思ったので略してます)飼育場の面積的には豚ちゃん用のスペース一強でした。八割くらい占めてます。頭数(羽数)だと多分鶏>豚>牛・羊(タイ、三頭)です。でも羊さん最後の方に20頭くらいに追加されていたな。牛さんも5頭に増えてました。

 

主に鶏にはコーン等、牛、羊、豚には干し草と「鶏用より大きいコーンを水で浸したもの」を餌としてあげてました。鶏は成長段階に合わせて餌の内容もシフトしていきました。干し草は60cm×60cm×130cmくらいの直方体がひと塊で、中身が結構ぎっしり詰まってます。それを六分割くらいに引き裂いて餌置き場に置いていく感じです。水で浸したコーンは水ごとバケツですくって、これまた餌置き場にバシャ―って入れます。重いんだなーこれが。(おそらく10キロはある)

 

 

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運搬に使うトレイラーにぎっしりのバケツたち。これに水を入れて柔らかくする。この餌食べて動物たちは水分も補給。

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コーンをためておくところ。大きなシャベルでコーンをバケツに放り込む。

 

あと個人の趣味の延長みたいな飼育環境なので、清潔感はありません(主観)。動物たちの生活そのままって雰囲気もあります。

 

そして鶏は、私がやってきて二カ月くらいで雛の段階から飼い始めました。(おそらく留学生たちの働きっぷりを見て、飼育規模を拡大できるとファーザーが判断した)雛の飼育場所は高さのないケージ内だったので、ファミリーの中で一番小柄な私がにわとりさんの世話をメインで任されました。小柄と言ってもケージは絶対的に見て普通に狭いので私ですら大変動きづらかったのであります。なおかつ別に鶏メインであっても他の動物の餌やりもやりました。

鶏については別記事にまとめます。雛から、卵が取れるまでずっと世話したので写真も、書きたいこともあります。(彼らからしてみれば別に世話を頼んだ覚えはないのでこの言い方はおこがましくも思える)

追記:鶏さんを下の記事にまとめました! 

yoraly.hatenablog.com

 

 

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牛さん。立方体の石っぽいのは岩塩。塩分補給用。奥には豚さん。鶏の写真はまた今度にお預けです。

 

留学をしている最中は、この動物の世話と週末の日曜大工は正直きつかったです。よっこらせ、どっこいしょってひたすらにバケツの重みに耐えながら餌をやる毎日。週末は大工に加えて結局餌やりしないといけない。(動物を世話するということはサボれる日などないということ)何よりこれはホストファザーの趣味の一端でしかないのに、途中からファザーが当然のようにベトナムブラザーと私に餌やりだろうと大工仕事だろうと手伝ってと言ってくる状態(明日は八時から作業するからね、みたいに言われてました)に不満が募りっぱなしでした。よく日記にも同じことを述べていた気がします。

それでも結局は養ってもらってる立場だし、肉体的には堪えるけどやってる作業はそこまで嫌いじゃなかったなー。拡張工事が終わるごとに達成感あったし。でもやっぱり留学中は当然のように手伝わされるのがすごく嫌でした。

 

 

しかし振り返ってみると、振り返るごとに経験させてもらったことはかけがいのないものだったな、と痛感します。同じプログラムの友達にもこんな経験をした人はいませんでした。まずほとんどの人は都会に住んでいたし、田舎に住んだ人も町中のお家だったので、田舎の辺境にいた私だけが、趣味ででっかい牧畜を行うファザーを持った私だけができた体験なのです。

水やりしながらあまえんぼな豚ちゃんの首周りさすったり、馬さんの肩パンパンたたいてみたりビビりながら鞍抜きで背中に乗ってみたり、牛の角に刺されないようにしながら必死に角を手でつかんで抑えて、もう片方の手で牛の餌置き場の掃除したり(とあるセクションにいる三頭のうち、角の生えた二頭が少し獰猛だったので、手の数が足りなくて抑えられない角生えたもう一頭は常に視野に入れて警戒するしかなかった、今思い出してもひやりとする)、豚ちゃんの赤ちゃん、羊さんの赤ちゃんを目の前で観察したり。めちゃかわいい。かわいすぎる。

 

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レースに出たときの馬さん。毛並みが整って居る。

 

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お母さんと一緒だと押しつぶされる危険があるということで我が家に滞在している赤ちゃん。はぁかわいい。

 

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熟睡モードがこちらになります。

 

あとは、オブラートに包んで言いますが、お肉に加工するために嫌がる豚さんを家族総出でトラックに載せたり。(豚さんのいざというときの足の速さと馬力は人一人ではコントロールできない)これは心にきました。結構日が経ってから、"not for sale"のラベルが貼られた大量の加工肉が我が家にやってきました。腸詰めしてない帆のソーセージにしていただきましたがちゃんとおいしかった。大事なのでもう一度書きますが、おいしかった。

それから、生まれたときに怪我しちゃって、我が家で介抱したけど助からなかった子豚ちゃんの命もありました。赤ちゃん豚の中で小柄な子が他の子にいじめられるとか。ただかわいいとか、すげーとかだけでなく、命が本来持つ過酷さとか残酷さを目を通して感じ取った十か月間でもありました。

 

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確か上の子ブタたちのお母さん。体が重いので身動きがあまり制御できていなさそう。あと基本事項として、砂漠の日中はめちゃ暑いので彼らは当然日陰で休む。

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生まれたての頃兄弟にいじめられ、我が家に引き取られた子、Peanut。幼少期を人に育てられたためか人懐こく甘えん坊。どんどん大きくなった。お家での子豚ちゃんの世話はかなりマザーが担った。母性は生物間共通か。

それから、私がよく覚えているのは、餌やり終わった後の水やりの時間。(ベトナムブラザーと分担して同時並行してやっても、大体餌やりの方が水やりより先に終わる)三人ともひと仕事終わって息を整えながら、水がじょばじょば音を立てて各々の水飲み容器にたまっていく時間。周りで聞こえる音は、豚ちゃんのふごっふごって鳴き声と、稀に聞こえる羊のめーと、牛のんぉーと、馬が鼻を震わせる音と、うぉっけこっこー、それから、横のまっすぐな道路をたまーに通り過ぎていく車の音。そんなのどかな空間に、雄大な夕日と澄んだ空気。自然好きのおらにこれは刺さってました。この情景には多分毎日目を見張ってました。心が安らぎました。

 

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餌やりしてるとこんな景色に出会えます。自然の景気はなぜか飽きません。美しい色。

 

つまるところ

ファザーに結構こき使われて、当時は不満もありました。

ベトナムブラザーも仕方なし、と生真面目にやってて、一緒に皿洗いしてるときに冗談交じりにねぎらいあいました。真面目なベトナムブラザーなしに私は10か月間の餌やりに対して性根多分もたなかったし、彼も私抜きではまたしかりだと思います。お互いにお互いを支えてきた10か月間でした。時たま彼も動物をかわいがっていました。ほほえましい。

少しだけ突っ込むと彼の方が数日先に母国に帰ったので、私が最後に一人になったタイミングは、私の仕事量が少なからず増えました。でもベトナムブラザー好きなので、全然怒ってないです。)

 

ですがその労働とも呼べる大変さから得た経験、こうやって記事にできる貴重な体験ができたことを、今は心からありがたく思っています。ホストファザーは私の印象だと割と直情タイプで、いったいどこまで見通していたのかわかりませんが、もしかしたら留学生たちにかけがえのない経験をしてもらう目的もあって、ここまで生き物の世話をさせたのかもしれません。私は帰国時は「ジョークとかで楽しませてくれようとするし優しいところもあるけど、自己中心的な言動が多くて、やっぱ好きにはなれない」と思っていました。今ではより感謝していますし、もう少し彼を好きになりました。

 

ちなみに帰国してから、人を豚と比喩して馬鹿にする文化がひどく嫌いになり、家族内でその比喩が使われる(主にby父)と決まって私は、「豚ちゃんはかわいいんだからー」と対抗します。

 

といった感じで、私が最後までためてきたネタの放出はほぼ完了です。

 

いかがでしたでしょうか。

 

最初はたった三頭の豚さんからのスタートだったそうですから、その規模から、帰国直前までの発展具合といったら(overviewの写真が帰国直前)えげつないです。男子留学生二人(多大なる労働力)が去ってしまって、餌やりとかしっかり回せているのだろうか。

 

とにかく、ホストファミリーが健康でいることを祈るばかりです。

 

多分次回は鶏さんと、あれば取りこぼした動物の話を取り上げます。

 

でなければまた考え事を載せるのでしょう。

 

 

今回も読んでいただき、どうもありがとうございました。

 

今後もご自愛ください。

 

コメント欲しいです。